2024年元旦に起きた能登半島地震による影響で瓦がズレてしまい雨漏りが発生しているので直して欲しい、とご連絡を受けました。
現地にお伺いすると、棟瓦に甚大な被害が見受けられましたが、平瓦部分の損傷は比較的少ない状況でした。
棟瓦の積み直しを依頼されましたが、また大きな地震が起きた場合、同じ被害を繰り返すことになる恐れがあったため、積み直しではなく、耐震ハイロール工法をおすすめさせていただきました。
耐震ハイロール工法とは、福島県や熊本県など過去に大きな地震の被害に遭われた際に、話題になった瓦の施工方法です。
メリットは乾式工法なので、漆喰を使用しない事と熨斗瓦(のし瓦)を使用しないため、屋根にかかる重量の軽減になります。また、金具で棟瓦を固定するため地震で家が揺れても棟瓦が崩れる心配がありません。
デメリットは、既存の棟瓦が使用できなくなる事と新しい瓦が必要になるため、瓦と乾式面戸シートの代金が発生してしまう事で、どうしても、湿式工法(積み直し)よりも費用がかかってしまいます。
施工後は、瓦屋さんに言っても、1〜2年待ってくれとばかり言われてたので、年内に対応してもらって本当にありがとう。まだ余震が続いてるけど、これ(耐震ハイロール工法)にしたおかげで安心して眠れます。と安堵のお言葉をいただきました。