〜プロが教えるお役立ちコラム〜
「天井から水が垂れてきた」「でも屋根を見ても異常がない」――。
これは、雨漏り調査でよくある相談です。
実は、雨水は重力だけでなく、毛細管現象や風圧によって“横や上方向”にも動くため、
漏れた箇所と原因箇所がズレることが多いのです。
理由①:毛細管現象で水が“逆流”する
雨水は、わずかな隙間でも入り込みます。
屋根材の重なりや外壁の目地にできた小さな隙間に雨水が吸い込まれ、
上方向や横方向に移動することがあります。
これが“毛細管現象”です。
たとえば、屋根の棟(むね)から入った水が、数メートル先の天井から滴ることも。
理由②:防水層や下地を伝って移動する
一度侵入した雨水は、防水シートや下地の木材、鉄骨の梁などを伝いながら室内に進行します。
そのため、実際に室内へ現れる場所は、最初の侵入箇所からかなり離れているケースが多いのです。
例:
- 屋根から入った雨水 → 断熱材を伝って → 壁のコンセント付近から漏れる
- ベランダの防水層から浸入 → 壁内部を通り → 天井にシミが出る
理由③:風向き・気圧の影響
強風時の雨では、雨粒が斜めや上向きに吹き上げられ、
通常では入らない部分(軒裏・サッシの上部)から浸入することも。
特に台風や豪雨の際は、「一時的に風圧で押し込まれる」パターンも少なくありません。
理由④:複数箇所からの同時浸水
古い建物では、屋根・外壁・サッシまわりなど、複数の劣化箇所から同時に水が入る場合も。
この場合、「どこを直しても止まらない」という状況に陥りやすく、
正確な調査と順序立てた修繕が重要になります。
編集部からのひとこと
雨漏りは“見えない場所で起きている現象”です。
見えているシミは、雨水の通り道の“出口”にすぎません。
だからこそ、「見た目だけの補修」では再発リスクが高くなります。
雨水は“まっすぐ落ちない”ため、散水調査などを行い、
根本原因を特定してから修繕することが、再発を防ぐ唯一の近道です。
ホクリクルーフでは雨漏り鑑定士が在籍しております。お気軽にご相談ください。
屋根や外壁、雨樋の不調は、早期発見・早期対処がコストを抑える鍵です。
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