〜プロが教えるお役立ちコラム〜
そもそも「葺き替え」とは?
瓦屋根の「葺き替え」とは、
古い瓦+下地材(野地板や防水紙)をすべて撤去し、新しいものに取り替える工事です。
老朽化・雨漏り・耐震強化のために行うことが多く、
“屋根のリフォームの最上級”ともいえる重要な工事です。
工事の流れ(全体の流れと理由)
① 【足場の設置】
🔹 なぜ必要?
→ 高所作業の安全確保+瓦や資材の落下を防ぐため。
→労働安全衛生法より、2mを超える高所作業では、作業員の安全のために足場を設ける事が定められています。
② 【既存の瓦を撤去】
🔹 1枚ずつ手作業で慎重に剥がします。
→ 撤去後、瓦の下から【土(葺き土)】【木材片】【古い防水紙】が出てくることも。
💡 土葺き工法の場合、土を大量に使っているため重量がかなりあります。
→ 葺き替えによって屋根の軽量化=地震対策にも!
③ 【古い防水紙・野地板を撤去】
🔹 雨漏りの原因の多くは「瓦の下の防水紙の劣化」。
→ 雨が侵入しても最終的に防ぐ「ルーフィング(防水紙)」がボロボロになっていることが多いです。
🔹 野地板(のじいた)も腐食やシロアリ被害がある場合は交換。
④ 【構造補強・新しい野地板を設置】
🔹 合板(構造用合板など)で屋根の土台を新しく強化。
→ 野地板がしっかりしていないと、上にいくら良い瓦を載せても意味がありません!
⑤ 【ルーフィング(防水紙)の施工】
🔹 一般的には「改質アスファルトルーフィング」など高性能な防水紙を使用。
→ この防水紙が、瓦の下で万が一の雨水をシャットアウト!
🌧️ この工程が甘いと、後から雨漏りが発生するリスク大です。
⑥ 【桟木(さんぎ)の取り付け】
🔹 瓦を固定するための細長い木材を屋根に取り付けます。
→ 瓦の種類によって桟木の間隔・数・固定方法が変わります。
⑦ 【新しい瓦の設置・棟の施工】
🔹 新しい瓦を一枚一枚、職人の手で丁寧に施工します。
→ 棟(むね)部分やケラバ(端部)、谷(たに)の部分は特に雨漏りしやすいため丁寧に仕上げます。
🔧 棟は「なんばん漆喰+金具+銅線」などでしっかり固定するのが主流。
⑧ 【雨押え板金や役物の取り付け】
🔹 壁との境目や、谷部分には雨押え板金・水切り板金を取り付けて仕上げます。
→ 雨が直接壁に流れ込まないように、雨仕舞(あまじまい)がとても重要!
⑨ 【完了検査・足場解体・清掃】
屋根の全体を点検し、お客様にもご確認いただきます。
施工前・中・後の写真を使って、見えない部分までご説明するのが安心ポイント!
🔹 最後に足場を解体して、周辺の清掃・確認を行い完工です。
施工期間はどれくらい?
約7日〜14日程度が一般的。
※屋根の広さ、瓦の種類、天候などにより前後します。
編集部のひとこと
瓦屋根は100年以上もつともいわれますが、それは定期的な点検と補修があってこそ。
雨漏りやズレ、屋根の重さに不安を感じたら「葺き替え」のタイミングかもしれません。
まずは無料の屋根診断で、お家の状態を知ることから始めませんか?
「一生ものの屋根」づくり、私たちがお手伝いします!
気になる方は、まずはホクリクルーフの無料点検からどうぞ✨
ホクリクルーフでは無料診断・無料お見積りを承っております。
外壁塗装、外壁重ね張り工事・屋根塗装、屋根リフォーム、雨漏り診断、雨樋工事など、それぞれのリンクからご確認いただけます。
