〜プロが教えるお役立ちコラム〜
屋根や外壁リフォームを検討される方にとって、「日射反射率」という言葉はカタログでよく見かけますが、
実際に“何がどう違うのか”までは知られていません。
ここでは、ニスクカラーPRO(SGL鋼板)の「日射反射率」と、それに伴うメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
日射反射率とは?
結論:屋根や外壁が「どれだけ太陽光を跳ね返すか」を示す数値。
「日射反射率」とは、太陽光をどの程度反射できるかを数値化したものです。
たとえば日射反射率が「70%」なら、当たった日射エネルギーのうち70%を反射し、30%だけが吸収されるという意味になります。
つまり、数値が高いほど「熱をためにくい=表面温度が上がりにくい」素材といえます。
ニスクカラーPRO(SGL)とは?
日新製鋼(現:日本製鉄)製の次世代ガルバリウム鋼板(SGL=Super Galvanised with Low Environmental Impact)です。
通常のガルバリウム鋼板に比べて、
- マグネシウムを2%添加し、耐食性を約3倍に向上
- 表面塗膜の耐候性・美観維持性をアップ
- 高い日射反射率で“遮熱性能”もプラス
といった特徴があります。
日射反射率がもたらす3つのメリット
① 建物内部の温度上昇を抑える
屋根・外壁が太陽光を反射することで、表面温度の上昇を最大10〜15℃抑制することが可能。
これにより、夏場の屋根裏温度も下がり、エアコンの効きが良くなります。
② 電気代の削減・省エネ効果
遮熱性能が高いことで、冷房費の削減(最大10%前後)も期待できます。
特に金属屋根や外壁の住宅では、効果が体感しやすい傾向にあります。
③ 塗膜・下地の劣化抑制
表面温度の上昇が抑えられるため、塗膜やシーリング材の熱劣化を遅らせる効果も。
屋根・外壁の寿命そのものが延びるという二次的メリットもあります。
日射反射率の“注意点”とデメリット
① 冬場は逆効果になる場合も
日射を反射するということは、冬に屋根や壁が温まりにくいということでもあります。
特に北陸のような寒冷地では、積雪の融けにくさや室内暖房効率への影響も考慮が必要です。
② 色によって性能差が大きい
白系やシルバーは反射率が高い(70〜80%)ですが、濃色系(黒・こげ茶)では40%以下になることも。
デザイン重視で色を選ぶ場合は、性能値も確認しておくのがポイントです。
③ 塗膜の汚れで反射性能が低下
反射は「表面の光沢」に依存するため、汚れやチョーキングが出ると性能が低下します。
定期的な清掃や塗膜メンテナンスが必要です。
まとめ:ニスクカラーPRO(SGL)は「長寿命 × 遮熱」の優秀素材
項目 | 特徴 |
---|---|
材質 | SGL(マグネシウム含有ガルバリウム鋼板) |
主なメーカー | 日本製鉄(日新製鋼) |
表面処理 | 高耐候ポリエステル樹脂・フッ素系樹脂など |
日射反射率 | 約40〜80%(色により変動) |
耐食性 | 従来ガルバリウムの約3倍 |
適用箇所 | 屋根・外壁・庇・破風など金属部全般 |
編集部からのひとこと
日射反射率は、単なる「数字」ではなく、建物の寿命と快適さを左右する大事な性能値です。
北陸のような地域では、耐候性と断熱性のバランスを取ることがポイント。
「明るめの色×SGL素材」を選ぶと、見た目も性能も長持ちしやすいです。
屋根や外壁の不調は、早期発見・早期対処がコストを抑える鍵です。
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