〜プロが教えるお役立ちコラム〜
「古くなったから保険で直せる」は本当?
台風や大雪の後、
- 「屋根が傷んでいる」
- 「雨樋が曲がっている」
- 「外壁にひび割れがある」
といったご相談をいただくことがあります。
その際によく聞かれるのが、「これって火災保険で直せますか?」というご質問です。
この記事では、火災保険の対象となる工事とお客様がよく勘違いされるポイントについて分かりやすく解説します。
結論:火災保険は「自然災害による損害」が対象
火災保険という名前ですが、実際には火事だけではなく、
- 台風
- 強風
- 雪
- 雹(ひょう)
- 落雷
などによる被害も補償対象になる場合があります。
代表的な対象例
- 棟板金の飛散
- 強風で割れた屋根材
- 雪で曲がった雨樋
- 雹で破損したカーポート
- 台風による外壁破損
勘違い① 古くなった屋根や外壁も保険で直せる
これは最も多い勘違いです。
実際は?
- 築30年の屋根劣化
- コーキングの寿命
- 外壁の色あせ
- 漆喰の自然劣化
などは対象外です。
対象になるのは
- 強風で屋根材が飛んだ
- 雪で雨樋が変形した
など、自然災害による損傷は対象になります。
勘違い② 雨漏りしたら必ず保険が使える
保険対象になるケースは、
- 台風で棟板金が飛散したため、その後雨漏りが発生
など、自然災害による損傷がきっかけのものは対象になります。
保険対象外のケース
- 築30年の防水紙劣化
- コーキング劣化
による雨漏りは対象外となります。
つまり、何が原因で雨漏りしたかが重要になります。

勘違い③ 外壁塗装や屋根塗装も保険でできる
これも非常に多いです
基本的に火災保険は、元の状態へ戻すための補償です。
- 美観向上
- メンテナンス
- 塗り替え
は対象になりません。
火災保険が使えることが多い部位
屋根
- 棟板金
- スレート
- 瓦
- 雨押さえ板金

雨樋
- 雪害
- 強風被害

外壁
- 飛来物被害
- 台風被害

カーポート
- 雪害
- 雹害
火災保険申請で大切なこと
保険会社が確認するのは「自然災害による損害か」です。
- 被害写真
- 発生状況
- 調査報告
が重要になります。
よくある質問(FAQ)
Q. 築20年以上でも保険申請できますか?
A. はい、使用できます。ただし、経年劣化ではなく、自然災害による被害である必要があります。
Q. 雨樋が曲がっているだけでも申請できますか?
A. 雪害や強風による変形であれば対象になるケースがあります。
Q. 火災保険の申請は誰に相談すればいいですか?
A. まずは専門業者に被害状況を確認してもらうことをおすすめします。
編集部からのひとこと
火災保険は、「古くなった家を直す制度」ではありません。
「自然災害による損害を補償する制度」です。
そのため、「築年数が古いから使える」ではなく、
「自然災害が原因かどうか」が重要な判断基準になります。
正しい知識を持つことで、不要なトラブルや誤解を防ぐことができます。
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