〜プロが教えるお役立ちコラム〜
瓦屋根の仕組みとは、ただ「瓦をのせる」だけではなく、
雨・風・雪などから家を守るために、何重もの工夫がされた“雨仕舞いシステム”なのです。
以下に、瓦屋根の基本的な仕組みをわかりやすくご紹介します!
ポイントは「防水・通気・排水」の三重構造
瓦屋根は、「瓦そのもの」+「下地構造」の二重の防水構造が基本です。
① 瓦(一次防水)
- 瓦は水を「防ぐ」というより「逃がす」役割。
- 雨が瓦の重なりや勾配によってスムーズに流れ落ちるよう設計。
- 隙間から少量の水が入ることは前提。→次の層で対応!
② ルーフィング(下葺き材)=二次防水
- 瓦の下にある防水シートで、万が一入った雨水を屋根の外へ導く重要な役割。
- 雨漏りを防ぐ最後の砦。
③ 通気構造(結露防止)
- 瓦と野地板の間に**空気の通り道(通気層)**を確保。
- これにより湿気を逃がし、結露やカビを防止。
④ 瓦桟(かわらざん)と留め具
- 瓦を並べてしっかり固定するための部材。
- 耐風性を高めるため、釘打ちやビス留め・金具固定も併用される。
⑤ 棟部の工夫
- 棟瓦(むねがわら)やのし瓦、漆喰で屋根のてっぺんをしっかり防水。
- 近年は「棟換気システム」を採用して、屋根裏の湿気を逃がす工夫も。
瓦屋根が優れている理由
項目 | 内容 |
---|---|
✅ 防水性 | 瓦+ルーフィングの二重構造で雨を防ぐ |
✅ 通気性 | 空気の通り道で結露や湿気に強い |
✅ 耐久性 | 瓦自体は30年〜50年持つ長寿命材 |
✅ 修理性 | 一部が割れても差し替えが簡単 |
編集部からのひとこと
「見た目は和風、中身は超合理的。瓦屋根は“美しき防水システム”」
ただし、劣化した心木の腐食や、サビ・穴あきには注意が必要。
定期的な点検と、塗装や葺き替えで長持ちさせましょう!
瓦屋根は“日本の風土に最も適した屋根”と言われています。
北陸のような雪・雨・湿気が多いエリアでも、適切な施工をすれば長寿命で快適。
でも、下地(ルーフィングや野地板)の劣化が進むと、雨漏りのリスクが高まります。
10年に一度の点検が、屋根と家を守るカギ!
屋根や外壁の不調は、早期発見・早期対処がコストを抑える鍵です。
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