〜プロが教えるお役立ちコラム〜
「ルーフィングって何ですか?」
屋根リフォームのお打ち合わせで、お客様から最も多くいただく質問の一つです。
屋根材は見えるため知っている方が多いですが、
ルーフィング(防水紙)は普段見えないため、存在自体を知らない方も少なくありません。
しかし、専門家の立場から言えば、
ルーフィングは屋根材と同じくらい、いや、それ以上に重要な建材です。
この記事では、ルーフィングの役割や種類、耐用年数、メンテナンス時期について詳しく解説します。
ルーフィングとは?
屋根材の下に施工される防水シート(防水紙)のことです。
屋根材と野地板(屋根下地)の間に敷き込まれ、
住宅内部へ雨水が侵入するのを防ぐ役割があります。
つまり、住宅を雨漏りから守る最後の防衛ラインと言える存在です。
なぜルーフィングが必要なの?
「屋根材があるのに、なぜ防水紙が必要なの?」
と思われるかもしれません。
実は屋根材は、完全防水ではありません。
例えば、
- 強風を伴う雨
- 台風
- 積雪時の吹き込み
- 毛細管現象
などによって、屋根材の隙間から雨水が入り込むことがあります。
その時、水を受け止めるのがルーフィングです。
つまり、屋根材は一次防水。ルーフィングは二次防水という考え方になります。
ルーフィングが劣化するとどうなる?
ルーフィングが破れたり寿命を迎えたりすると、雨水が直接野地板へ浸入します。
すると、
- 野地板の腐食
- 雨漏り
- 柱や梁の腐朽
- カビの発生
- シロアリ被害
などにつながる可能性があります。
実際の現場でも、雨漏りの原因はルーフィングの劣化であるケースが非常に多くあります。
ルーフィングの耐用年数
種類によって異なりますが、一般的な耐用年数は以下のとおりです。
| 種類 | 耐用年数(目安) |
|---|---|
| アスファルトルーフィング940 | 約10~20年 |
| 改質アスファルトルーフィング | 約20~30年 |
| 高耐久改質アスファルトルーフィング | 約30年以上 |
※施工品質や立地条件によって異なります。
ルーフィングの種類
① アスファルトルーフィング
最も一般的な防水紙です。
メリット
- 比較的安価
- 多くの住宅で採用
デメリット
- 高温や低温で劣化しやすい
- 耐久性は改質タイプより短い
② 改質アスファルトルーフィング
現在の屋根リフォームで最も多く採用されています。
メリット
- 耐久性が高い
- 柔軟性がある
- 寒冷地にも適している
- 雨漏りしにくい
デメリット
- 一般ルーフィングより価格が高い
- 紫外線に弱い
- 長期間の雨ざらしに弱い
③ 粘着式ルーフィング
裏面が粘着層になっているルーフィングです。
メリット
- ビス穴や釘穴を塞ぎやすい
- 防水性能が高い
- 雨漏り対策に優れる
デメリット
- 材料価格が20~50%程度高価
- 一度貼ると貼り直しが難しい
- 野地板の状態に左右される
- 気温によって粘着力が低下する恐れあり
- 解体時(葺き替え工事)の手間が増える
屋根材よりルーフィングが重要と言われる理由
例えば、新品の屋根材でも、ルーフィングが破れていれば雨漏りします。
逆に、屋根材が多少傷んでいても、ルーフィングが健全であれば、
すぐに雨漏りしないケースもあります。
つまり、屋根材は雨を受け流す役割。
ルーフィングは建物内部へ水を入れない役割。
この二つが揃って初めて、屋根本来の防水性能が発揮されます。
北陸ではルーフィング選びが重要
石川県・金沢市を含む北陸地方は、
- 雨が多い
- 湿度が高い
- 積雪がある
という気候です。
さらに、冬場は凍結と融解を繰り返します。
そのため、耐久性の高い改質アスファルトルーフィングや粘着式ルーフィングを選ぶことが重要です。
初期費用だけで選ぶのではなく、20年後・30年後を見据えた材料選びが住宅の寿命を左右します。
よくある質問(FAQ)
Q. ルーフィングだけ交換できますか?
A. 基本的にはできません。ルーフィングは屋根材の下に施工されているため、交換するには屋根材を一度取り外す必要があります。
Q. 築30年で屋根塗装だけしても大丈夫ですか?
A. ルーフィングが寿命を迎えている可能性があります。屋根材だけではなく、防水紙の状態も確認することをおすすめします。
Q. 一番おすすめのルーフィングは?
A. 北陸のような多雨・積雪地域では、改質アスファルトルーフィングや粘着式ルーフィングが採用されることが多いです。
耐久性やコストパフォーマンスの面を踏まえると改質アスファルトルーフィングをオススメします。
編集部からのひとこと
屋根リフォームでは、どうしても屋根材ばかりに目が向きがちです。
しかし、「ルーフィングこそ屋根の寿命を決める建材」と言っても過言ではありません。
どれだけ高価な屋根材を使用しても、ルーフィングが劣化していれば雨漏りを防ぐことはできません。
屋根リフォームを行う際は、屋根材だけでなく、「どのルーフィングを使用するのか」まで確認することが、
長く安心して暮らせる住まいづくりにつながります。
石川県・金沢市で屋根リフォームをご検討ならホクリクルーフへ
ホクリクルーフでは、雨漏り鑑定士・外壁診断士が在籍し、屋根材だけでなくルーフィングや下地の状態まで丁寧に診断しております。
- ルーフィングは交換時期なのか
- 屋根塗装で大丈夫なのか
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