〜プロが教えるお役立ちコラム〜
家の外観で見落とされがちな「庇(ひさし)」。
しかし、この小さな部位こそ、家の寿命を左右する重要なパーツです。
庇の主な役割を解説します。
① 雨から壁・窓を守る
庇は、雨の直撃を防ぐ傘のような存在。
窓や外壁に雨水が直接当たるのを防ぐことで、外壁の劣化やコーキングの傷みを遅らせ、雨漏りリスクを大幅に低減します。
② 日差しをコントロールする
夏は強い日差しを遮り、冬は太陽の角度が低くなるため、日光を室内に取り入れやすくする。
つまり、庇は自然の力で冷暖房の効率を高める“パッシブデザイン”の一部なのです。
③ 美観とデザインのアクセント
機能面だけでなく、庇は家のデザインバランスを整える装飾的役割も果たします。
無意識に目に入る“陰影のライン”が、家の表情を引き締めます。
庇が老朽化するとどうなる?
① 錆びや腐食による強度低下
金属製の庇では、雨水や結露による錆びが進行しやすく、放置すると板金がめくれたり、穴が開いたりします。
木製の場合は、腐朽菌による腐れやシロアリ被害のリスクもあります。
② 雨漏りの発生
庇の取り合い部分(外壁やサッシとの境界)は、雨仕舞いの弱点になりがち。
ここが劣化すると、サッシまわりや内部壁に浸水シミが出てしまうケースも。
③ 落下の危険性
劣化が進むと、庇そのものが落下する危険性も。
特に、鉄製の下地が錆びてボルトが緩んでいる場合や、木製下地が腐っている場合は要注意です。
リフォーム・補修のポイント
- 板金の張り替え:錆や腐食が広範囲なら新しいガルバリウム鋼板などで葺き替え
- 下地補強:腐食や劣化がある木部を新材に交換し、強度を確保
- 雨仕舞いの見直し:庇と外壁の境界に防水テープ・コーキング処理で再防水
庇は小さくても「外装の要」。
修繕時は、庇単体だけでなく、外壁・サッシとの取り合いも同時に点検するのがベストです。
編集部からのひとこと
庇は、雨風を受け続ける“家の第一線”。
普段気にかけることが少ない場所だからこそ、早めの点検が家を長持ちさせる秘訣です。
もし、錆や歪み、雨染みを見つけたら、それは「家からのSOS」。
見逃さず、プロに一度診てもらうことをおすすめします。
屋根や外壁、雨樋の不調は、早期発見・早期対処がコストを抑える鍵です。
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