〜プロが教えるお役立ちコラム〜
家の外壁を見たとき、
1階と2階の境目に横一本、帯のように入っている板を見たことはありませんか?
それが 幕板(まくいた) です。
装飾のように見えますが、幕板にはきちんとした役割があります。
幕板とは?
定義
幕板とは、
外壁の途中(主に階の境目)に取り付けられる横長の部材のこと。
主に次の場所に使われます。
- 1階と2階の境目
- 外壁デザインの切り替え部分
- サイディングの上下張り分け部分
幕板の主な役割
外壁の「見切り・デザイン調整」
幕板は、外壁の単調さを防ぎ、
家全体を引き締めて見せるデザイン要素として使われます。
- 1階と2階の印象を分ける
- 外観にメリハリをつける
- サイディングの張り分けを自然に見せる
見た目の完成度を上げる役割です。
雨仕舞い(あまじまい)を助ける役割
実は幕板は、
雨水の流れをコントロールする補助的な役割も担っています。
- 上部外壁から流れてくる雨水を受ける
- 外壁内部へ水が入りにくい構造にする
- コーキング+水切りとセットで防水性を確保
ただし、
施工が悪いと、逆に雨漏りの原因になる部位でもあります。
幕板が劣化するとどうなる?
- コーキングの割れ・剥離
- 幕板の反り・浮き
- 幕板裏からの雨水侵入
- 外壁内部の腐食・雨漏り
特に、
「幕板の上端」は雨水が溜まりやすく、
不具合が非常に出やすい要注意ポイントです。
リフォーム時のチェックポイント
- 幕板上部に水切りが入っているか
- コーキングだけに頼った施工になっていないか
- 通気層を塞いでいないか
- 劣化している幕板を再利用していないか
見た目だけ直しても、構造が悪ければ意味がありません。
編集部からのひとこと
幕板は「飾り」だと思われがちですが、
実際は雨・納まり・デザインの三役を担う重要部材です。
外壁リフォームで幕板を触るなら、
“どう付いているか”まで説明できる業者かどうかが、
その会社の本当の実力を見抜くポイントになります。
屋根や外壁、雨樋の不調は、早期発見・早期対処がコストを抑える鍵です。
金沢市・石川県を中心に対応しているホクリクルーフでは、
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