〜プロが教えるお役立ちコラム〜
プライマーとは、塗装の下地に最初に塗る「下塗り剤」のこと。
「素地」と「上塗り塗料」との密着性を高める、いわば“接着剤”のような役割を持っています。
素材によって適したプライマーの種類は異なり、
金属、コンクリート、木材、サイディング、屋根材など…それぞれ専用のものがあります。
プライマーは、塗装面の下地を準備し、塗料の密着性を向上させるために不可欠です。
錆止め効果を持つプライマーは、特に金属表面の塗装において重要な役割を果たします。
適切なプライマーの選択と使用は、塗装の耐久性と美観を保つ上で決定的な要素です。
プライマーは主に、金属のような平滑でツルツルした下地に使われる下塗り材として使用されます。
プライマーのメリット
メリット | 解説 |
---|---|
1. 塗料の密着性を高める | 上塗り塗料の「剥がれ・めくれ」を防止します。これが一番の役割です。 |
2. 吸い込みムラを防止する | 特にモルタルやコンクリートなど、塗料を吸い込みやすい素材に有効。発色が良くなります。 |
3. 劣化の進行を抑える | 下地の保護にもつながり、建物全体の耐久性を高めます。 |
4. 上塗りの仕上がりがキレイに | 発色や塗膜の均一さが整い、美観が長持ちします。 |
5. 専用プライマーで幅広い素材に対応できる | 金属、樹脂、セメントなど、それぞれに適したプライマーがあり、塗装可能な素材が増えます。 |
プライマーのデメリット(または注意点)
デメリット | 解説 |
---|---|
1. 工程が増える(コスト・手間) | 「下塗り → 中塗り → 上塗り」と工程が増えるため、時間・費用がかかります。 |
2. 素材に合わないプライマーを使うと逆効果 | 適合しないと密着せず、剥がれ・ふくれの原因に。素材ごとの選定が超重要です。 |
3. 保管や施工に注意が必要 | 2液型などは混ぜ方や温度管理が必要。施工に慣れた業者でないと効果を発揮しづらいことも。 |
4. 乾燥時間が必要 | 上塗りとの間に十分な乾燥時間が必要で、急ぎの施工には不向き。 |
素材別|おすすめプライマー一覧
素材 | 推奨されるプライマーの種類 | 備考 |
---|---|---|
モルタル・コンクリート | 微弾性フィラー、アクリル系プライマー | 吸い込みムラ防止、微細なクラック補修効果も |
金属(鉄部) | エポキシ樹脂系防錆プライマー | 錆止め性能重視(例:ハイポン20等) |
金属(アルミ・ステンレス) | 2液型エポキシ系 + 足付け処理必須 | 付着力が落ちやすいため要注意 |
窯業系サイディング | 浸透性シーラー、微弾性フィラー | 劣化状況により使い分けが必要 |
木部 | 油性シーラーまたは防腐下塗り材 | 呼吸性と防腐性のバランスが重要 |
選定のポイント
外壁・屋根の下地は、
- 使用素材
- 劣化状態
- 既存塗膜の種類
- 施工地域の気候条件
…などによって最適なプライマーが大きく異なるため、
「この素材には必ずこれ」といった一律の正解が存在しないのが実情です。
編集部からのひとこと
塗装工事は「表面の美しさ」より「下地の仕込み」が9割!
安心して10年、15年と暮らしていくためにも、
下塗りの重要性、見逃さないでくださいね。
賢くリフォームするなら、素材に合った“相棒プライマー”を選んでくださいね!
ホクリクルーフでは無料診断・無料お見積りを承っております。
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