〜プロが教えるお役立ちコラム〜
住宅に広く使われているスレート屋根は、薄く軽量でコストパフォーマンスに優れる一方、経年劣化や飛来物、強風の影響を受けやすく、割れ・ヒビ・ズレが比較的起きやすい屋根材でもあります。
今回は、急な雨漏りや破損に対して、ご家庭で可能な“応急処置”を5つ、実務経験に基づいてご紹介します。
あくまで一時的な処置ですので、後日必ず専門業者による本格点検・補修を行ってください。
① 破損部をブルーシートで覆う
最も即効性のある応急手段
手順:
- 破損箇所を特定する(雨漏り位置の真上とは限りません)。
- できるだけ屋根全体を覆うようにブルーシートをかける。
- 土のう袋やロープで飛散しないようしっかり固定。
注意点:
- 作業は晴天かつ風のない日に行う。
- 急勾配屋根や2階以上では非常に危険なので、原則プロに依頼を。
② 防水テープやアルミテープでヒビを塞ぐ
一時的な止水措置として有効
使用例:
- スレートの小さなひび割れや浮きに、耐候性のある防水テープを直接貼る。
ポイント:
- あくまで仮補修です。放置は厳禁。
- 直射日光や雨風で数日〜数週間で劣化する恐れがあります。
③ ズレたスレートの戻し(可能な範囲で)
軽度のズレなら手で戻すことも
対応例:
- 風でズレたスレート板を、軍手をはめて慎重に元の位置に戻す。
- 鋭利な端部に注意。
注意:
- スレートが破損していたり、下地に不具合がある場合は手を加えず業者へ。
④屋根裏側(室内)での受け皿設置
漏水被害を最小限に食い止める
応急手段:
- 雨漏りしている真下にバケツ・ビニールシート・タオルなどを設置。
- 可能であれば、水滴が落ちる部分に糸やタコ糸を垂らし、水を一点に誘導すると音や飛び散りを軽減できます。
⑤ シーリング材による仮補修
目視できる亀裂には有効なケースも
施工方法:
- ホームセンター等で入手可能な屋外用コーキング剤を割れに充填。
- 手袋とヘラを使い、段差を埋めて平滑に仕上げると多少の防水性が得られます。
デメリット:
- 本格補修前に撤去しづらくなるため、プロの補修の妨げになる可能性も。
- あくまで緊急的な処置にとどめるべきです。
【補足】応急処置は“時間稼ぎ”でしかない
どの方法も、一時的に雨の侵入を抑えるための応急対応です。スレート屋根の破損やヒビは、目に見える範囲だけでなく、内部のルーフィング(防水紙)や下地材に影響が出ているケースも少なくありません。
放置すると腐食やカビ、断熱性能の低下など家の寿命を縮める要因になるため、必ず専門業者による点検・補修をご依頼ください。
編集部からのひとこと
“ブルーシートをかけたから安心”は大きな誤解です。
雨は小さな隙間や内部の通気層を伝って侵入します。
応急処置を施したらなるべく早く屋根点検・補修をご依頼ください。
早期対応こそ、家を守る最大の防御策です。
屋根や外壁の不調は、早期発見・早期対処がコストを抑える鍵です。
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