〜プロが教えるお役立ちコラム〜
住まいにとって「雨漏り」はもっとも避けたいトラブルのひとつです。
見た目の美観を損なうだけでなく、木材の腐食やカビの発生、シロアリ被害へとつながることも少なくありません。
実際の現場でも「家の構造そのもの」が原因で、雨漏りが起きやすくなっているケースが多く見受けられます。
今回は、家の構造に着目して、まとめてみました。
1. 複雑な屋根形状の家
切妻(シンプルな三角屋根)に比べて、寄棟・入母屋・谷が多い屋根は要注意です。
屋根の接点が増えるほど、雨水が集中しやすい谷部や接合部ができ、雨仕舞いが難しくなります。
理由:
- 谷板金や取り合い部からの浸水リスク
- 水が滞留しやすく、劣化が早い
2. ベランダやバルコニーがある家
バルコニーは雨水を受け止める“受け皿”のような構造。防水層に劣化や施工不良があると、直下の部屋に雨漏りしやすくなります。
理由:
- 防水層の寿命(10~15年)が切れると雨水が侵入
- 排水口(ドレン)が詰まりやすく、水溜まりが発生
3. 外壁に多くの開口部がある家
窓・換気口・配管まわりなどは、必ずシーリングや防水処理が施されていますが、経年劣化すると隙間から水が入ります。
理由:
- コーキングのひび割れや剥離
- サッシと外壁の取り合い部からの浸水
4. 屋根勾配が緩い家
屋根の勾配が緩いと水が流れにくく、滞留して雨漏りのリスクが増します。
金属屋根や防水工法でも、設計・施工精度が悪いと雨水の逆流が発生します。
理由:
- 水の逃げ道が遅く、毛細管現象で逆流
- 防水層の施工精度が影響しやすい
まとめ
雨漏りは「雨水が入る弱点」をどれだけ少なくできるかで大きく変わります。
複雑な屋根形状・ベランダ・開口部の多さなどはデザイン性を高める一方で、雨仕舞いのリスクを抱える要因です。
だからこそ、定期的な点検と適切なメンテナンスが欠かせません。
編集部からのひとこと
雨漏りは一度発生してしまうと、原因調査・補修に時間もコストもかかります。
見た目では分かりにくい“雨漏りリスクの高い構造”こそ、
早めにチェックしておくことが安心につながります。
屋根や外壁の不調は、早期発見・早期対処がコストを抑える鍵です。
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