〜プロが教えるお役立ちコラム〜
金属サイディングには 「断熱材ありタイプ」 と 「断熱材なし(単板)タイプ」 の2種類があり、
性能・価格・耐久性・施工性などに明確な違いがあります。
プロ目線で分かりやすく整理しました。
断熱材ありタイプ(金属+断熱材一体型)
<構造>
表面:金属板(ガルバリウムなど)
裏面:断熱材(ウレタンフォーム等)
金属板の裏側に断熱材が工場で一体成形されているパネルです。
メリット
断熱性・保温性が高い
外壁から伝わる熱の侵入を抑え、室内環境が安定しやすい。
遮音効果がある
断熱材が“音のクッション”となり、雨音・車の音が軽減。
既存外壁の上から重ね張りするリフォームに最適
軽量かつ断熱性能が上がるため、外壁の性能が総合的に向上。
パネル強度が高い
断熱材が裏打ちとなり、たわみにくく耐衝撃性がある。
デメリット
価格が高い
材料代が高く、工事全体のコストが上がりやすい。
厚みがあるため、納まりが複雑になりやすい
窓まわり・軒下・土台部分の処理に時間と手間がかかる。
通気層との相性に注意
断熱材があるぶん、湿気の逃げ場を適切に計画しないと結露リスクが上がる。
断熱材なしタイプ(単板ガルバリウムなど)
<構造>
金属板のみの一層構造。
(カバー工法では胴縁の上に直接貼ることが多い)
メリット
コストが安い
材料費が抑えられ、予算を優先したリフォームに向いている。
納まりがシンプルで施工が早い
薄いので細かい部分におさまりやすい。
軽量で耐震性に優れる
建物への負担が少ない。
デメリット
断熱性が弱い
冬寒い・夏暑いなど、外気温の影響を受けやすい。
遮音性も低い
雨音や外の音が伝わりやすい。
凹みに弱い
断熱材による裏打ちがないため、衝撃に弱くへこみやすい。
結露リスクに注意
裏側が冷えやすいため、通気層の設計が必須。
結論:どちらを選ぶべき?
性能重視・快適性向上・長持ちしたい人 → 断熱材あり
- 冬寒い地域(北陸・東北)
- 外壁の劣化がひどく、重ね貼りしたい家
- 遮音も向上させたい家
予算重視・とにかく外壁だけ新品にしたい人 → 断熱材なし
- 費用を抑えたい
- 建物の断熱性能を補う必要がない
- パネルの凹みリスクを理解している
編集部からのひとこと
外壁リフォームで後悔する人の多くが「断熱性能まで考えていなかった」という点です。
断熱材付きサイディングは初期費用こそ高いものの、
住み心地・結露・光熱費・耐久性で長期的な価値が高い傾向があります。
ご自宅の地域特性(特に北陸の湿気と寒さ)を踏まえ、
実際の現場環境に合わせて選ぶのが正解です。
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