〜プロが教えるお役立ちコラム〜
瓦棒屋根やトタン屋根などの「金属屋根」は、表面が薄い鉄板やガルバリウム鋼板でできているため、
下地構造が非常に重要になります。
以下に、一般的な屋根裏までの構造を、順を追ってわかりやすく説明します。
屋根の上から順番に説明します。
① 屋根材(ガルバリウム鋼板・トタン・銅板など)
└ 雨風・雪を直接受ける最上部の金属板。
厚さは0.35~0.5mmほど。
※瓦棒屋根の場合、「ハゼ棒」や「心木」を使って板を固定するタイプが多い。
② ルーフィング(防水シート)
└ 雨水が万が一屋根材の下に入ったときの「二次防水層」。
アスファルトルーフィングや改質アスファルトなどを使用。
粘着タイプのものを使うと、金属屋根の結露にも強い。
③ 野地板(下地合板)
└ 屋根全体を支える板。
昔は「杉の厚板」や「構造用合板(12mm前後)」を使用。
古い家では、この野地板が「トントン葺き」や「竿縁板」などで組まれていることもあ。
④ 垂木(たるき)
└ 屋根の骨格部分。屋根勾配に沿ってかけられる木材で、野地板を支える。
間隔は約30~45cm。
垂木の下には「母屋(もや)」や「梁(はり)」があり、建物全体の強度を確保している。
⑤ 屋根裏(小屋裏)空間
└ 断熱材や通気層が設けられる部分。
古い住宅では断熱がない場合が多く、夏は非常に暑く、冬は結露が発生しやすい。
現代では「通気層+断熱材(グラスウールやスタイロフォーム)」を入れて、快適性を確保する。
古い屋根によくある構造の特徴
- 心木(しんぎ)入り瓦棒屋根:木の心棒にトタン板を巻き付けて固定。心木が腐ると、屋根全体が弱くなる。
- 断熱なし・通気なし:夏は屋根裏が70℃以上になることも。結露による野地板の腐食が多い。
- ルーフィングが劣化または未施工:古いトタン屋根では、ルーフィングが省かれている例もある。
リフォーム時のポイント
<ガルバリウム鋼板による重ね葺き(カバー工法)>
古いトタンや瓦棒屋根の上に、新しいルーフィングを葺いてから、新しい金属屋根を直接かぶせる工法。
既存の屋根を撤去しないため、
・工期が短い
・廃材が少ない
・雨の日でも内部が濡れない
というメリットがある。
編集部からのひとこと
古いトタン屋根や瓦棒屋根の内部は、見えない部分に「時代の名残」が残っています。
見た目はまだ大丈夫でも、野地板や心木が腐っていることは珍しくありません。
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