〜プロが教えるお役立ちコラム〜
瓦屋根の工事って、似たような言葉が多くてわかりづらいですよね。
基礎知識として、3つの工事内容を簡単にまとめてみました。
① 葺き直し(ふきなおし)
《現存の瓦を再利用して、下地を新しくする工事》
▼こんなときに行う工事
- 瓦自体は使えるけど、防水シートや下地が劣化している
- 雨漏りはないが、20〜30年以上経っている
- 耐震性・防水性をアップさせたい場合
▼内容
瓦を一度全部はがして、下にあるルーフィング(防水シート)や野地板を新しくしてから、元の瓦を再利用して戻します。
メリット
- 瓦代がかからずコストを抑えられる
- 新築並みに防水性・耐久性がアップ
デメリット
- 瓦の割れ・劣化が多いと、新瓦の補充が必要
② 葺き替え(ふきかえ)
《古い瓦をすべて撤去して、新しい屋根材に交換する工事》
▼こんなときに行う工事
- 瓦が割れている・ズレている・経年劣化している
- 屋根を軽くしたい(耐震対策)
- 別の屋根材(金属や軽量瓦など)にしたい
▼内容
既存の瓦・下地すべて撤去し、新しい防水層と屋根材を一式まるごと新しくする工事です。
メリット
- 見た目も構造もフルリフレッシュ
- 軽量化でき、耐震性も向上
デメリット
- 瓦や下地の全交換のため費用が高め
③ 葺き戻し(ふきもどし)
《一部をはがして、再度元に戻す“部分的な修繕”》
こんなときに行う工事
- 局所的な雨漏り補修(谷板金まわりなど)
- 一時的な屋根工事・点検後の復旧
- 部分的なズレや落下の補修
▼内容
必要な部分だけ瓦を外し、下地を補修したのち、元の瓦を元の場所に戻す工事。応急的・限定的な場面で使われます。
メリット
- 必要最低限の工事で済み、費用も最小限
- 工期が短く済む
デメリット
- 根本的な劣化には対応できない
- 再発リスクが残る可能性も
まとめ
工事名 | 内容 | 主な目的 | コスト感 | 瓦の扱い |
---|---|---|---|---|
葺き直し | 瓦再利用+下地交換 | 防水・耐震強化 | 中程度 | 再利用 |
葺き替え | 屋根材全交換 | フルリフォーム | 高い | 新品に交換 |
葺き戻し | 一部はがして戻す | 部分補修・応急処置 | 低コスト | 元の瓦を戻す |
編集部のひとこと
見た目に異常がなくても、瓦の下地は年数とともに確実に傷んでいきます。
「今は雨漏りしてないから大丈夫」と思っていても、実は内部で水が回っているなんてケースも…。
葺き直し・葺き替えが必要かどうかは、専門家による点検がいちばん確実!
無料点検で、屋根の“健康状態”を一度チェックしてみませんか?
まずはお気軽にホクリクルーフへ相談してみてくださいね✨
ホクリクルーフでは無料診断・無料お見積りを承っております。
外壁塗装、外壁重ね張り工事・屋根塗装、屋根リフォーム、雨漏り診断、雨樋工事など、それぞれのリンクからご確認いただけます。
