〜プロが教えるお役立ちコラム〜
漆喰とは、石灰(消石灰)を主成分とした塗り材で、昔から日本の家屋の屋根や壁に使われてきた伝統的な建材です。
瓦屋根では特に重要で、
- 棟(むね)瓦を固定する
- 瓦同士の隙間をふさぐ
- 雨水の侵入を防ぐ
といった「屋根の防水の要」となる役割を担っています。
瓦屋根でいう“白い部分”が漆喰で、屋根の見た目を美しく整える仕上げ材でもあります。
漆喰が剥がれるのはなぜ?
漆喰は外気に常にさらされているため、主に以下の原因で劣化して剥がれます。
- 雨・紫外線による風化
- 台風や強風
- 屋根の動き(揺れ・緩み)
- 雪の重みによる負荷
- 経年劣化(10〜20年で劣化しやすい)
漆喰が剥がれた時のデメリット
漆喰の剥がれは、実は「放置すると雨漏りにつながる最初のサイン」。
以下のようなトラブルを引き起こしやすくなります。
① 雨水が浸入しやすくなる
漆喰は瓦と内部の葺き土の“防水の壁”。
ここが欠けたり穴が開いたりすると、雨水が棟内部に入りやすくなり、 雨漏りのリスクが一気に高まります。
② 棟瓦がガタつく・ズレる
漆喰は、棟を安定させる役割もあります。
剥がれが進むと棟瓦を支える力が弱まり、
- 棟瓦のズレ
- 棟の歪み
- 地震などでの落下リスク増大
といった構造的な問題が起きます。
③ 屋根内部の劣化が加速する
漆喰が剥がれると、内部の「葺き土(ふきつち)」が露出します。
葺き土が濡れると乾燥と吸水を繰り返して、
- ボロボロになる
- 屋根全体の耐久性が低下する
- 雨漏りの原因部位が増える
と悪循環に陥ります。
④ 動物や虫が侵入しやすくなる
漆喰の欠けた隙間から、
- スズメ
- コウモリ
- ハチ
などが入り込み、巣を作られるケースも。
これも屋根内部の劣化や雨漏りに直結します。
編集部からのひとこと
漆喰の剥がれは、見た目では「少し欠けているだけ」に見えても、
屋根内部では深刻な劣化が進んでいる場合があります。
特に瓦屋根は構造が複雑なため、
早めに点検しておくことで雨漏りを未然に防げます。
「10年以上点検していない」という方は、
一度状態をチェックしてもらうことをおすすめします。
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