〜プロが教えるお役立ちコラム〜
屋根足場とは、急勾配の屋根(角度のきつい屋根)で作業する際に、安全を確保するために屋根面に設置する仮設足場のことです。
一般的な外壁用の「単管足場」や「ビケ足場」は、建物の外周に立てるものですが、屋根足場は屋根そのものに組む特別な足場です。
たとえば、屋根の勾配が6寸(約30度)を超えるような屋根になると、人がそのままでは立って作業できません。
このときに、屋根足場を取り付けて安全な足場板を確保し、塗装・葺き替え・板金・雪止めなどの作業を行います。
屋根足場を組むタイミング(必要になる主なケース)
① 勾配が急な屋根の場合(6寸以上)
特にスレートや金属屋根などの急勾配では、滑落リスクが非常に高いため、屋根足場は必須になります。
労働安全衛生法でも「落下の恐れがある場所で作業を行う場合は、安全設備の設置」が求められています。
② 屋根の葺き替え・重ね葺き工事のとき
屋根材を剥がしたり、新しく葺く作業では、屋根の上を長時間移動します。
足元が安定しない状態での作業を防ぐため、屋根足場を設置します。
③ 棟板金や雪止め金具の交換・修理
部分的な工事であっても、勾配がきつい屋根では転落防止のために設置することがあります。
④ 太陽光パネルの設置・撤去
重量物を屋根に上げる場合も、安全な作業通路を確保するために屋根足場を設置します。
屋根足場の注意点
① 設置場所を選ぶ
屋根足場は屋根面に取り付けるため、既存の屋根材を傷つけないように設置する必要があります。
金属屋根や瓦屋根では、留め具の位置や固定方法に注意が必要です。
② 風の影響に注意
屋根足場は高所にあるため、強風で足場材が煽られる危険があります。
台風シーズンなどは、しっかりと養生・固定することが重要です。
③ 足場設置の費用も見積もりに含めて確認
屋根足場は通常の外部足場とは別料金になるケースが多いです。
費用相場は屋根面積や勾配にもよりますが、5万~15万円程度が目安。
「急勾配のため屋根足場が必要になります」と言われたら、見積書内の項目を必ずチェックしましょう。
④ 工事中の出入り・落下物にも注意
足場を組む際や解体時に、庭木やカーポート、隣家との距離にも注意が必要です。
場合によっては「部分解体」や「仮撤去」が必要になることもあります。
編集部からのひとこと
屋根足場は、一見「余計な費用」に感じるかもしれません。
しかし、職人さんの命を守るための設備であり、同時に施工品質を安定させるための土台でもあります。
足場がしっかりしていない現場では、どうしても作業が雑になりやすく、結果的に雨漏りや施工不良の原因になることも。
「安全な足場=確実な工事の第一歩」です。
見積書に屋根足場の項目が入っていても、安心して任せられる会社の証と考えてよいでしょう。
屋根や外壁の不調は、早期発見・早期対処がコストを抑える鍵です。
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