〜プロが教えるお役立ちコラム〜
週末、実家に電話をしたときのことを想像してみてください。
いつものように「最近どう?」と聞いたら、お母さんが何気なくこう話した。
「この前の雨で、2階の天井に少しシミができてね。でも、今は乾いているから大丈夫だと思うよ」
電話ではそう言われても、こちらは気になります。
どのくらいのシミなのか。雨漏りしているのか。
次に強い雨が降っても大丈夫なのか。
すぐに帰れればいいけれど、仕事や子どもの予定もあり、次の帰省はまだ先。
かといって、親に屋根の写真を撮ってもらうのも心配です。
実家の屋根修理は、離れて暮らすご家族からでも相談できます。
屋根の状態がわからなくても、帰省の日程が決まっていなくても、相談を始めて大丈夫です。
大事なのは、現地にいる親御さんと、離れた場所にいるご家族が、同じ内容を確認しながら進めること。
そのために何を伝え、どこを確認しておけばよいかをお話しします。
遠方からの屋根修理相談は「状況がわからない」からで大丈夫
「瓦なのか、金属の屋根なのかもわからない」
「最後に修理したのが何年前か、親も覚えていない」
ご実家のことでも、屋根まで詳しく把握している方はそう多くないと思います。
相談のために、先に全部調べておく必要はありません。
最初は、次の3つがわかれば話を始められます。
- ご実家がどこにあるか
- 何が気になっているか
- 現地に誰が住んでいて、誰と連絡を取ればよいか
「金沢市の実家で、母が一人で暮らしています。天井にシミがあるそうですが、私は県外にいて見に行けません」
このくらいの説明で十分です。
築年数や以前の修理内容は、わかる範囲であとから補っていけば大丈夫。
写真が用意できなくても、まずは相談できます。
親には屋根に上ってもらわず、家の中で気づいたことを聞く
心配になると、「ちょっと屋根を見てきて」と頼みたくなるかもしれません。
でも、屋根やはしごに上る確認は、ご家族にはお願いしないでください。
遠くにいると、その場の足元や天候までわかりません。
窓から身を乗り出して写真を撮るのも危険です。
電話で聞くなら、普段の暮らしの中でわかることからで十分です。
| 親御さんに聞いてみること | 相談時に伝えたい内容 |
|---|---|
| どの部屋で気づいた? | 2階の寝室、階段の上、窓の近くなど |
| いつから気になっている? | 昨日の雨のあと、冬から、時期は不明など |
| 今も水が落ちている? | 滴っている、シミだけ、今は乾いているなど |
| 音や落ちてきた物はある? | 風の日のばたつく音、庭に落ちた破片など |
スマートフォンの操作が得意でなければ、無理に写真を送ってもらわなくても構いません。
詳しく聞き出そうとして、ご本人が危険な場所を確かめに行ってしまわないようにしたいところです。
なお、「今は乾いている」という話だけでは、不具合が解消したかどうかまではわかりません。
気づいた時期や雨との関係も、あわせて伝えてください。
帰省できない場合、現地調査はどう進める?
離れているご家族が、すべての打ち合わせに現地で立ち会わなければならないとは限りません。
ただし、帰省せずに相談できることと、誰の立ち会いもなく調査・工事ができることは別です。
必要な立ち会いや確認方法は、調査の範囲、建物の状態、ご家族の事情を踏まえて決めます。
まずは親御さんに、誰が何を見に来るか伝える
先に業者だけ手配すると、親御さんが「急に知らない人が来た」と驚いてしまうことがあります。
訪問前に、会社名、訪問予定日、担当者、確認する場所を共有しておきましょう。
「まず状態を見てもらって、その結果を一緒に聞こう。工事を頼むかどうかは、そのあとで考えよう」
こう伝えておくと、親御さんも訪問の目的を理解しやすくなります。
実際の調査や工事は、所有者・居住者の意向と必要な承諾を確認して進めます。
室内の確認が必要になることもある
外からの点検だけでは、原因や傷みの範囲を判断しきれない場合があります。
天井のシミや小屋裏など、室内の確認が必要になることもあります。
その場合は、立ち入りの許可や、鍵の開閉をどうするかを事前に調整します。
誰も住んでいない実家なら、そのことも最初に伝えてください。
「外から見られるところまで確認するのか」「室内も調べるのか」で、準備することが変わります。
写真は「送ってもらう」だけでなく、説明とセットで見る
現地へ行けないとき、判断の助けになるのが調査写真です。
ただ、屋根の一部を大きく写した写真だけが届いても、自分の家のどの場所なのか、どれくらい困った状態なのかはわかりにくいものです。
遠方から相談するときは、写真や資料をどのように共有できるか、最初に聞いておくとよいでしょう。
写真を見るときは、次の内容を説明してもらってください。
- 建物のどの位置を写しているか
- 何が確認でき、何がまだわからないか
- 修理が必要なら、その理由は何か
- すぐに対応する部分と、経過を見られる部分はあるか
「ここが傷んでいます」と言われたら、「この写真は家のどちら側ですか」と聞いて構いません。
遠くにいるからこそ、わからないまま話を進めないこと。
写真に丸や説明を付けてもらう、同じ資料を見ながら電話で説明を受けるなど、理解しやすい方法を相談しましょう。
一方で、写真だけで屋根材の下や壁の内部まで確認できるわけではありません。
追加調査が必要なら、その目的と費用も先に説明してもらいます。
親と子で意見が違うときは、工事の話を急がない
子ども側は「心配だから、早くしっかり直したい」。
親御さんは「そんなにお金をかけなくていい」と考えている。
どちらも、ご実家や家族を思ってのことだと思います。
それでも、電話だけで話すと、気持ちがすれ違うことがあります。
こんなときは、工法や金額を決める前に、同じ調査結果を見て、今の状態を共有するところから始めてください。
「全部新しくしよう」よりも、「まず、今すぐ直したほうがいいところがあるか聞こう」のほうが、話しやすいかもしれません。
また、これから誰がどのくらい住む予定なのかも、修理を考える材料になります。
長く住み続ける予定なのか、今後の暮らし方はまだ決まっていないのか。
決まっていなければ、そのまま伝えて大丈夫です。
予定が未定だからといって必要な修理を放置せず、かといって先の暮らしに合わない大きな工事を急がず、調査結果と希望をもとに範囲を考えましょう。
見積もりを頼む前に、家族で決めておきたいこと
遠方からの修理では、工事そのものと同じくらい、連絡の行き違いを減らす準備が役に立ちます。
たとえば、親御さんは子どもに任せたつもりでも、子どもは「まだ見積もりを聞いただけ」と思っている。
兄弟姉妹の間でも、誰が何を決めるのかが曖昧なままだと、話が止まりやすくなります。
先に、次の役割を整理しておきましょう。同じ人が兼ねても構いません。
| 決めておくこと | 確認する内容 |
|---|---|
| 主な連絡先 | 日程・調査結果・見積もりの連絡を受ける人 |
| 現地での対応 | 訪問時の応対や、必要な立ち会いをする人 |
| 工事の承諾・契約 | 所有者の意向を確認し、誰が契約するか |
| 費用の支払い | 誰が負担し、請求先をどうするか |
| 追加工事の確認 | 想定外の傷みが見つかったときの連絡先と承認方法 |
親名義の家を子どもが相談する場合も、相談者・契約者・支払う人が同じとは限りません。
代理での手続きが必要なら、必要書類を依頼先に確認してください。
追加工事については、「費用のかかる作業は、内容と金額を説明してから進めてほしい」と伝えておくと、お互いに確認しやすくなります。
工事中も、離れた家族が確認できるようにする
修理をお願いしたあとも、「今日は工事があったのかな」「ちゃんと終わったかな」と気になるものです。
毎日親御さんに電話して、作業の説明をしてもらうのは、ご本人にとって負担になることもあります。
契約前に、工事中の連絡方法や報告のタイミングを相談しておきましょう。
特に確認しておきたいのは、着工日、天候による予定変更、追加対応が必要になったとき、完了時の報告です。
施工前・施工中・施工後の写真を受け取れるかも聞いておくと、現地に行けなくても工事の内容を把握しやすくなります。
親御さんには、騒音が出る日や、玄関・駐車場まわりの使い方など、生活に関わることを伝えてもらいます。
遠方のご家族への報告だけでなく、実際に暮らしている方への説明も欠かせません。
完了後は、今回直した範囲、保証がある場合の対象と期間、今後不具合があったときの連絡先を、ご家族で共有しておきましょう。
「近所の工事業者に屋根が危ないと言われた」と聞いたら
実家から急に、「業者さんが来て、瓦がずれていると言っていた」と連絡が来ることもあるかもしれません。
その場で不安になっても、すぐに契約を決めず、まず家族で内容を確認してください。
国民生活センターは、突然訪問した業者が屋根の不具合を指摘し、不安をあおって契約させる点検商法について注意を呼びかけています。
安易に点検をさせず、その場で契約しないことなどが案内されています。
離れて暮らしているなら、普段からこんな一言を決めておくのもよいと思います。
「家の工事の話が来たら、その場で決めずに一度電話してね」
心配な勧誘や契約があった場合は、消費者ホットライン「188」などへ相談できます。ご家族からの相談も可能です。
参考:国民生活センター「屋根工事の点検商法のトラブルが増えています」
次の帰省まで待たずに相談したい状況
気になることがあっても、「帰ったときに見ればいいか」となりがちです。
ただ、現在進行形の雨漏りや、部材が落ちそうな状態は、帰省日まで待たずに相談してください。
たとえば、室内に水が滴っている、天井のシミが広がっている、屋根や雨樋の一部が外れかけている、といった状況です。
落下しそうな物の下には近づかず、親御さん自身で固定したり、屋根にシートをかけたりしないよう伝えてください。
雨水が照明やコンセント付近に出ている場合も、濡れた電気設備には触れないようにします。
相談の際は、「今も水が落ちている」「部材が揺れているそうです」と、緊急性が伝わる言い方をしてください。
訪問や応急処置の可否は天候・現場の状況によるため、対応できる時期と費用も確認します。
よくあるご質問
実家の屋根の写真がなくても相談できますか?
はい。住所と、わかる範囲の状況から相談を始められます。
写真のために、親御さんに屋根へ上ってもらう必要はありません。
現地確認の日程や方法を相談しましょう。
親がスマートフォンを使えなくても大丈夫ですか?
ご家族を主な連絡先にするなど、連絡方法を相談できます。
親御さんには電話や現地で説明し、離れて暮らすご家族には資料を共有するなど、双方が内容を確認できる方法を決めてください。
利用できる共有方法は依頼先に確認しましょう。
点検を頼んだら、工事までお願いしないといけませんか?
点検と工事の依頼は分けて考えられます。
まず調査結果と見積もりを確認してから判断してください。
ただし、点検・調査自体に費用がかかる場合があるため、有料になる作業の範囲と金額は依頼前に確認しましょう。
前に工事した会社がわからなくても相談できますか?
相談できます。
以前の見積書や保証書があれば役立ちますが、見つからなくても、覚えている範囲の工事履歴を伝えてください。
保証期間が残っていそうな場合は、そのことも修理前に知らせておきましょう。
金沢市周辺のご実家が心配な方へ
離れて暮らしていると、親の「大丈夫だよ」を聞いて安心したい気持ちと、「本当に大丈夫かな」という気持ちの両方があると思います。
すぐに帰れないからこそ、まず家の状態を知る。
必要な修理があるのかを確かめる。
その順番で考えてみてください。
ホクリクルーフへのご相談も、難しい説明はいりません。
”金沢市に実家があり、親が暮らしています。私は県外に住んでいるため、すぐには帰れません。
屋根の状態が気になっているので、調査の進め方と、離れていても結果を確認する方法を相談したいです。”
このように、お電話・LINE・お問い合わせフォームからお知らせください。
親御さんへの連絡方法や立ち会いの予定など、ご事情もあわせてお聞かせいただければと思います。
「帰省してからでないと何もできない」と、心配を抱えたままにしなくて大丈夫です。
まずは、今わかっていることからお話しください。
屋根や外壁、雨どいの不調は、早期発見・早期対処がコストを抑える鍵です。
金沢市・石川県を中心に対応しているホクリクルーフでは、
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