〜プロが教えるお役立ちコラム〜
外壁塗装でよく選ばれているのは、主に次のカラーです。
- ホワイト・オフホワイト系
- グレー・チャコール系
- ベージュ・アイボリー系
- ブラウン・モカ系
- ブラック・ネイビー系
なかでも、ホワイト系、グレー系、ベージュ系は、住宅の形状や屋根色を問わず合わせやすく、周囲の景観にもなじみやすいことから、外壁塗装の定番カラーとなっています。
この記事では、外壁塗装で実際によく使われている色と、選ばれる理由、後悔しない色選びのポイントを解説します。
外壁塗装で人気の色ランキング
建築用塗料メーカーのアステックペイントが公表している、2020~2022年の「東海・北陸・近畿エリア外壁塗装人気色ランキング」は、次のとおりです。
| 順位 | カラー名 | 色の系統 |
|---|---|---|
| 1位 | ブロークンホワイト | 黄みのある白 |
| 2位 | クールホワイト | ソフトな白 |
| 3位 | チャコール | 濃いグレー |
| 4位 | ニュートラルホワイト | 落ち着いた白 |
| 5位 | ホワイトリリィ | 明るい白 |
| 6位 | ベイジュ | ベージュ |
| 7位 | アイアンバーグ | 濃いブラウン |
| 8位 | モカ | ブラウン |
| 9位 | ウィザードコッパー | 黒に近いグレー |
| 10位 | メリーノ | 淡いベージュ系 |
北陸を含む地域では、上位10色のうちホワイト系が4色を占めています。
また、チャコールやウィザードコッパーなどの濃色、ベージュ・ブラウン系も多く選ばれています。
参考:アステックペイント「全国エリア別 外壁塗装人気色ランキング」
ただし、この順位はアステックペイント製品の集計結果です。
すべての塗料メーカー・施工店を含む市場全体の順位ではありません。
メーカーによって色名も異なるため、外壁色を検討するときは「商品名」ではなく「ホワイト系」「グレー系」といった色系統で比較すると分かりやすくなります。
外壁塗装でよく選ばれるカラーと人気の理由
1.ホワイト・オフホワイト系
外壁塗装で最も定番なのが、ホワイト系です。
純白よりも、わずかに黄みやグレーを含んだオフホワイト、アイボリーホワイト、ニュートラルホワイトが選ばれる傾向にあります。
ホワイト系が選ばれる理由は、次のとおりです。
- 住宅を明るく清潔に見せられる
- 和風・洋風を問わず合わせやすい
- ブラックやブラウンなどの屋根色と調和しやすい
- サッシや玄関ドアの色を選びにくい
- 建物を大きく、開放的に見せやすい
1,000人を対象にした外壁色のアンケートでも、1位は白、2位はアイボリー・クリーム・オフホワイトでした。
白は明るさや清潔感、オフホワイト系は優しさや流行に左右されにくい点が評価されています。
参考:「外壁塗装で人気の色ランキング」1,000人アンケート調査
ただし、真っ白な外壁は、雨だれ、土埃、藻などの汚れが目立ちやすい場合があります。
美観の維持を重視するなら、少し黄みやグレーを含んだ白がおすすめです。
2.グレー・チャコール系
近年、モダンな住宅を中心に選ばれているのがグレー系です。
ライトグレーは明るく落ち着いた印象に、チャコールグレーは重厚でスタイリッシュな印象に仕上がります。
グレー系が人気の理由は、次のとおりです。
- 砂埃や雨だれなどの汚れが目立ちにくい
- ブラックほど重くならず、落ち着いた印象になる
- ホワイト、木目、ブラウンと合わせやすい
- 金属屋根やブラックサッシと相性がよい
- モダンな住宅から和風住宅まで合わせやすい
前述の1,000人アンケートでも、グレーは3位でした。
選んだ理由として特に多かったのが「汚れが目立ちにくい」という意見です。
ただし、濃いチャコール系は白い埃や鳥のふん、塩分を含んだ汚れが目立つことがあります。
汚れの目立ちにくさを優先する場合は、中間的な明るさのグレーが適しています。
3.ベージュ・アイボリー系
ベージュやアイボリーは、流行に左右されにくい定番色です。
ホワイトよりも柔らかく、ブラウンよりも明るいため、住宅街の景観になじみやすい特徴があります。
選ばれる主な理由は次のとおりです。
- 温かく優しい印象になる
- 土埃や薄い汚れが目立ちにくい
- 和風・洋風のどちらにも合わせやすい
- 茶色や黒の屋根、木目調の玄関と調和しやすい
- 周囲の住宅から浮きにくい
ベージュ系は、落ち着きや安心感を重視する方に向いています。一方、色が薄すぎると施工前と印象が変わりにくいため、塗り替えによる変化を出したい場合は、濃淡を変えたツートンカラーも効果的です。
4.ブラウン・モカ系
ブラウン系は、木や土などの自然を連想させる色です。
落ち着きと重厚感を出しやすく、北陸の和風住宅にも合わせやすいカラーです。
ブラウン系が選ばれる理由には、次のようなものがあります。
- 温かみと高級感を演出できる
- 木目調の玄関や軒天と合わせやすい
- ベージュとのツートン配色がまとまりやすい
- 住宅街や自然の多い環境になじみやすい
- 和風・洋風のどちらにも対応できる
濃いブラウンを全面に塗ると重く見えることがあります。
その場合は、1階をブラウン、2階をベージュにするなど、明るい色と組み合わせるとバランスが整います。
5.ブラック・ネイビー系
ブラックや濃いネイビーは、シャープで高級感のある外観を求める方に人気です。
特に、金属サイディングや直線的な外観、ブラックサッシを採用した住宅と相性がよいカラーです。
- 建物を引き締めて見せられる
- モダンで重厚な印象になる
- 木目をアクセントにすると高級感が出る
- ホワイトとのツートンでメリハリをつけやすい
一方で、濃色は白っぽい汚れや色あせが目立ちやすく、広い面積に使用すると圧迫感が出る場合があります。
全面に使用するだけでなく、1階部分や玄関まわりのアクセントとして使う方法もあります。
金沢市で外壁色を選ぶときのポイント
金沢市では、周辺の景観との調和も重要です。
例えば、金沢市の川筋景観に関する基準では、対象地域の外壁について
「茶・ベージュ・グレー系で、中低明度・低彩度の落ち着いた色彩」が示されています。
また、地区計画によって使用できる外壁色の範囲が定められている地域もあります。
塗装前には、住宅が景観形成区域や地区計画の対象になっていないか確認しましょう。
金沢市の住宅には、次のような配色が比較的合わせやすい傾向があります。
- オフホワイト×チャコール
- ベージュ×ダークブラウン
- ライトグレー×ブラック
- グレージュ×木目
- ホワイト×ネイビー
落ち着いた低彩度色をベースにすると、黒瓦、金属屋根、アルミサッシなどとも合わせやすくなります。
外壁塗装の色選びで失敗しない5つのポイント
A4サイズ以上の色見本で確認する
小さな色見本と、外壁全体に塗った色では見え方が異なります。これを「面積効果」といいます。
一般的に、明るい色は広い面積になるとさらに明るく、鮮やかな色はより鮮やかに見えます。
暗い色は、より暗く重く感じることがあります。
小さな見本だけで決めず、A4サイズ以上の塗板で確認しましょう。
屋外の自然光で見る
室内照明の下と屋外では、同じ色でも見え方が変わります。
晴天、曇天、朝、夕方など、複数の条件で確認すると完成後のイメージ違いを減らせます。
屋根・サッシ・玄関との相性を確認する
外壁だけで色を決めると、塗装できない部分とのバランスが崩れる場合があります。
特に確認したいのは、次の部分です。
- 屋根
- サッシ
- 玄関ドア
- 軒天
- 雨樋
- 破風・鼻隠し
- 基礎
- 石材やタイル
サッシや玄関ドアなど、変更しない部分を基準に外壁色を決めると、全体がまとまりやすくなります。
カラーシミュレーションだけで決定しない
カラーシミュレーションは、配色の方向性を確認するには便利です。
しかし、パソコンやスマートフォンの画面では、実際の塗料色を完全には再現できません。
日本ペイントも、専門家が監修した住宅向け配色例を公開しています。
シミュレーションや配色事例で候補を絞り、最終判断は実物の塗板で行いましょう。
周辺の住宅と離れた色にしすぎない
単体ではおしゃれに見える色でも、住宅街の中では浮いてしまうことがあります。
自宅の外壁だけでなく、向かい側や両隣の住宅、道路、植栽なども確認し、街並み全体との調和を考えましょう。
迷った場合におすすめの外壁色
色選びで迷った場合は、次の3系統から選ぶと大きな失敗を避けやすくなります。
明るく清潔に見せたい
オフホワイト、アイボリー、淡いベージュがおすすめです。
汚れを目立ちにくくしたい
ライトグレー、グレージュ、中間色のベージュが適しています。
モダンで高級感のある外観にしたい
チャコールグレー、ダークブラウン、ネイビーをベースまたはアクセントに使用します。
よくある質問
外壁で最もよく選ばれている色は何色ですか?
メーカーの集計では、ホワイト・オフホワイト系が上位を占めています。
グレー、ベージュ、ブラウン系も住宅の形状を問わず選ばれやすい定番色です。
汚れが最も目立ちにくい色は何色ですか?
ライトグレー、ベージュ、グレージュなどの中間色です。
外壁に付着する砂埃や排気汚れに近い色のため、白や黒よりも汚れが目立ちにくい傾向があります。
外壁を黒にすると後悔しますか?
必ず後悔するわけではありませんが、白い汚れや色あせが目立ちやすく、建物が重く見えることがあります。
艶、塗料の耐候性、使用面積まで含めて検討することが重要です。
外壁は何色まで使えますか?
まとまりを重視するなら、外壁・屋根・付帯部を含めて3色程度に抑えるのが基本です。
色数を増やしすぎると、外観が落ち着かなくなる場合があります。
今の外壁色に近い色を選べますか?
可能です。ただし、既存外壁は紫外線や雨によって色あせているため、現在の色をそのまま再現するのか、新築時の色に近づけるのかを事前に決める必要があります。
まとめ|人気だけでなく住宅全体との相性で選ぶ
外壁塗装でよく選ばれているのは、ホワイト、グレー、ベージュ、ブラウンなどの落ち着いたカラーです。
これらの色は、屋根やサッシと合わせやすく、周辺の景観にもなじみやすいという共通点があります。
ただし、同じグレーやベージュでも、明るさや彩度によって完成後の印象は大きく変わります。人気ランキングだけで決めず、住宅の形状、屋根、サッシ、周辺環境、汚れや色あせの見え方まで確認することが大切です。
ホクリクルーフでは、金沢市を中心に外壁の状態を調査し、カラーシミュレーションや実物見本を活用しながら、住宅に合った外壁色をご提案しています。
「どの色が自宅に合うか分からない」「ツートンカラーの仕上がりを確認したい」という方は、お気軽にご相談ください。
編集部からのひとこと
外壁色は、色見本単体の美しさよりも、屋根・サッシ・玄関を含めた住宅全体の調和が重要です。
迷ったときは、好きな色を増やすのではなく、変更できないサッシや玄関の色から逆算すると、失敗の少ない配色になります。
ホクリクルーフでは外壁診断士、外壁アドバイザーが在籍しております。
ぜひ、一度気になった箇所がある方は、お気軽にご相談してみてください。
屋根や外壁、雨樋の不調は、早期発見・早期対処がコストを抑える鍵です。
金沢市・石川県を中心に対応しているホクリクルーフでは、
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