〜プロが教えるお役立ちコラム〜
ベランダやバルコニーの笠木と外壁の取り合い部(下端部分)は、基本的に雨水が入り込みやすい「漏水リスクの高い箇所」なので、設計・施工の考え方としては以下のようになります。
コーキング処理をするケース
- 笠木と外壁の取り合いに隙間がある場合
→ シーリング(コーキング)で止水処理を行うのが一般的。 - アルミ笠木や金属笠木の場合
→ ジョイント部や下端に「逃げ」がなく、直接外壁に当たっている場合はコーキング必須。 - 既存住宅の改修工事
→ 防水紙の立ち上げが不十分なことも多いため、念のためシーリングで補強する。
コーキングをしないケース
- 新築時に水返し(曲げ加工)や水切り部材がある場合
→ 笠木下に立ち上げた防水紙や水切り板金で二次防水が確保されている。
→ コーキングで塞ぐと「逃げ場」がなくなり、内部に入った水が逆に溜まって劣化を早めることがある。 - 換気や水抜きが必要な仕様
→ 完全に塞ぐのではなく、水の出口を設ける方が望ましい。
改善策・実務上のポイント
- 新築(理想)
- 笠木下端には「防水紙の立ち上げ」+「水切り板金」
- コーキングは見えがかり部分では最小限にする
- 改修工事(雨漏りが懸念される場合)
- 状況によってコーキングで一時的に止水する
- 本質的には「防水層の立ち上げ不足」を直すことが根本解決
- 定期点検
- コーキングは紫外線劣化が早いため、5〜10年で打ち替えが必要

編集部からのひとこと
笠木まわりは「小さな隙間だから大丈夫」と見過ごされがちですが、実は雨漏りトラブルの“隠れたホットスポット”。
定期的にコーキングの状態をチェックして、ひび割れや痩せが見られたら早めの打ち替えをおすすめします。
「笠木下の1センチの隙間が、家全体の寿命を縮める」 ― そんな事例も少なくないのです。
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