〜プロが教えるお役立ちコラム〜
ジョリパット(JOLYPATE)とは、アイカ工業が製造・販売している塗り壁仕上げ材のことで、デザイン性と機能性に優れた外壁・内壁の左官材(仕上げ塗材)です。豊富な質感・色・模様が選べるため、住宅や店舗の外壁・内装で幅広く使われています。
ジョリパットとは?
一言で言えば、「デザインが自由にできる高性能な塗り壁材」
- 主成分はアクリル樹脂系の仕上げ材で、職人がコテやローラーなどで手作業で塗って仕上げます。
- 「ジョリパッド」はアイカ工業の登録商標で、高級感・重厚感・個性を演出する外壁材として人気です。
ジョリパットのメリット
特徴 | 内容 |
---|---|
🎨 意匠性 | 模様・パターンが非常に豊富(100種以上)コテ模様、砂壁調、石材風など自由自在 |
💧 耐久性 | 劣化しにくく、約15~20年の耐候性あり(※商品により差あり) |
🧼 メンテ性 | 汚れに強いグレードもあり。セルフクリーニング機能付きのタイプも選べる |
🔇 遮音性・防火性 | 多くのグレードで防火認定品。壁の厚みや凹凸が遮音効果にも一役 |
🏠 リフォーム性 | 上から再塗装や改修が可能。下地処理すれば何度でも意匠変更できる |
ジョリパットのデメリット
注意点 | 内容 |
---|---|
👷♂️ 職人の腕次第 | 左官仕上げなので、仕上がりに職人の技量差が出やすい |
🧽 凹凸に汚れが溜まりやすい | 特に「彫りの深いパターン」は、雨だれやコケがつきやすい |
🧰 補修が目立ちやすい | ひび割れや欠けを補修しても、模様が合わず跡が残ることがある |
💰 コストがやや高め | サイディングに比べて初期費用は高くなる傾向(その分、長寿命) |
塗り壁材としての価値
ジョリパットは、単なる左官材ではありません。樹脂系の意匠仕上げ材として、数十年の歴史と実績を持ち、今日では多くの設計者が「表情ある壁面」を求める際に真っ先に候補に挙げるマテリアルです。
私自身もこれまで、多くの公共建築や高級邸宅の意匠設計に携わってきましたが、ジョリパットが持つ「手仕事の温もり」と「多様な仕上げ表現」は、他の外装材では得難い価値があると感じています。
デザインと耐久性の両立
例えば、ジョリパットの「エンシェントブリック」仕上げや「ストーン仕上げ」は、従来の塗り壁の概念を覆す立体的な陰影を生み出します。
一方で、意匠性に優れる塗り壁材は「メンテナンスに弱い」と思われがちですが、ジョリパットは耐候性や防汚性に優れたグレードもあり、特に「ジョリパットフレッシュ」シリーズは再塗装用に特化され、20年近くの耐久性を誇る製品も存在します。
施工とメンテナンスの現実
もちろん、注意すべき点もあります。
塗り壁材である以上、施工には職人の技術的な成熟度が求められますし、ひび割れや部分補修時には、模様合わせが困難なケースも少なくありません。
それでも、下地処理と仕様選定が正しければ、ジョリパットは十分に実用的かつ美観を維持できる素材です。
ジョリパットを選ぶという「美意識」
コスト面では、サイディングに比べると初期投資は若干高くなりますが、それ以上にデザインの自由度・高級感・再塗装によるリカバリー性能を考慮すれば、トータルでのコストパフォーマンスは非常に高いと私は考えています。
家は単なる建物ではなく、「住まい手の価値観を映す器」です。ジョリパットのような仕上げ材を選ぶことで、住まいに個性と深みを与えることができる。
それは、単なる素材選びではなく、「美しく住まう」という生き方そのものの選択だと私は考えます。
編集部からのひとこと
高性能サイディングも魅力的ですが、ジョリパットのように“味わい”を感じる外壁には、人の心を引きつける何かがあります。
「量産住宅じゃ物足りない」そんな方にこそ、ぜひ検討してほしい素材です。
再塗装をお考えの際にはしっかり確認&プロに相談することが大切です。✨
ホクリクルーフでは無料診断・無料お見積りを承っております。
外壁塗装、外壁重ね張り工事・屋根塗装、屋根リフォーム、雨漏り診断、雨樋工事など、
それぞれのリンクからご確認いただけます。
