〜プロが教えるお役立ちコラム〜
下塗り剤「シーラー」は、外壁塗装の仕上がりや耐久性に大きく影響する非常に重要な工程です。
そもそもシーラーとは?
シーラー(Sealer)は、塗装の「下塗り」に使われる材料で、
主に以下の目的があります:
- 素地(下地)への吸い込みを抑える
- 上塗り塗料の密着性を高める
- 劣化面の補強(浸透型の場合)
- 旧塗膜との中和・密着改善(改修時)
シーラーは、塗料の吸収を抑え、経年劣化した下地に対する保護効果があります。
これにより、色ムラを防ぎ、均一な塗装面を作り出すことが可能です。
特に吸収性の高い下地や劣化が進んだ表面に適用することで、その効果を最大限に発揮します。
シーラーの語源は英語の【seal(ふさぐ)】で、表面に目に見えないサイズのものも含めて大小の穴が多くある素材
(「多孔質材料」といったりします)の穴をふさぐ、という意味があります。
シーラーのメリット
メリット | 解説 |
---|---|
① 吸い込みムラ防止 | 劣化した下地は塗料の吸い込みが激しく、色ムラや仕上がりに影響。シーラーがそれを均一に整えます。 |
② 密着性アップ | 下地と上塗りの間に“接着剤”的な役割。はがれ・膨れの防止に効果的。 |
③ 下地の補強 | 浸透性シーラーは劣化したモルタルやサイディング表面を補強して、ひび割れや剥離を予防。 |
④ 上塗り塗料の性能発揮 | シーラーを塗ることで、上塗り塗料の耐候性・美観が最大限に発揮されます。 |
⑤ 防カビ・防藻効果(機能性タイプ) | 一部製品には防カビ・防藻効果を持つものもあり、清潔な仕上がりを保てます。 |
シーラーのデメリット・注意点
デメリット | 解説 |
---|---|
① 素材や状況により選定が必要 | モルタル・木・金属・旧塗膜…素材に合った種類を選ばないと密着不良を起こします。 |
② においが強い製品もある | 溶剤系シーラーは施工中に刺激臭が出るため、換気に注意。 |
③ 乾燥時間が必要 | 通常4〜6時間程度の乾燥が必要。急いで上塗りすると施工不良の原因に。 |
④ 古い塗膜をそのまま使うと効果が出ないことも | 剥がれた旧塗膜やチョーキングがひどい面は、下地処理をしっかり行わないとシーラー効果が弱まります。 |
⑤ 種類が多く、選定が難しい | 浸透性、造膜型、水性、油性、1液、2液など種類が多く、知識なしで選ぶのは危険です。 |
シーラーの主な種類と特徴(代表的なもの)
種類 | 主な用途 | 特徴 |
---|---|---|
浸透性シーラー | 劣化したモルタル・サイディングなど | 下地補強に強い |
造膜型シーラー | 金属・強い旧塗膜など | 密着性に特化、表面に膜を作る |
水性シーラー | 臭いを避けたい場所 | 室内や住宅街で人気、乾燥時間がやや長め |
溶剤系シーラー | 強力密着が必要な場所 | 密着力・耐久性は高いがにおいが強め |
編集部からのひとこと
シーラーは見た目に残りませんが、「塗装の土台をつくる縁の下の力持ち」。
適切な種類・正しい施工がされていないと、上塗りがどんなに高級でも意味がないんです。
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