〜プロが教えるお役立ちコラム〜
外壁塗装の塗膜が剥がれてきたときの対処法と、放置した場合に起こる悪影響をまとめました。
① 剥がれの範囲をチェックする
まずは、
- 一部だけの局所的な剥がれ
- 広範囲で全体が浮いている
- 下地まで露出している
これを確認することで、適切な補修内容が変わります。
② 原因を特定する(最も重要)
塗膜剥離の主な原因は以下です。
- 下地処理不足(高圧洗浄・ケレン不足)
- 旧塗膜との相性不良
- 吸水したまま塗った施工不良
- 経年による劣化
- サイディングの反り・浮きによる塗膜割れ
原因を誤ると、再塗装してもまた剥がれます。
③ 適切な補修を行う
剥がれ方によって施工内容が変わります。
▼ 小規模(1㎡以内)
- 剥がれ部分の塗膜除去
- 下地調整(ケレン)
- 適切な下塗り材を選定
- 部分補修塗装
→ ただし、つぎはぎになるため色差が出るリスクあり。
▼ 中規模〜広範囲
- 旧塗膜を徹底的に除去
- 高圧洗浄+ケレン
- 下塗り → 中塗り → 上塗りの3工程
→ 外壁全体の再塗装が推奨レベル。
▼ 下地が傷んでいる場合
- サイディングの張り替え(一部)
- カバー工法
→ 下地がボロボロだと塗装では対応不能。
放置するとどうなる?
① 外壁が吸水し、劣化が急速に進む
塗膜が剥がれている部分から雨水が直接外壁材に浸透し、
- サイディング膨張
- ボードの反り
- 腐食
- 凍害(寒冷地)
こうした症状が一気に加速します。
② カビ・コケが発生しやすくなる
防水性が落ちると湿気を含み、表面にカビや藻が増殖。
外観の低下に加え、劣化のスピードも上がります。
③ シーリング(コーキング)が割れやすくなる
外壁材が吸水・乾燥を繰り返し、微妙に動いて変形します。
その結果、目地のコーキングが追従できず、
- ひび割れ
- 破断
につながります。
④ 雨漏りリスクが高まる
剥がれた部分が増える → 外壁が水を吸う → 建物内部にまで浸透
という流れで、雨漏りへ進行します。
⑤ 部分補修では済まなくなる
早期対応で部分的な補修なら数万円で済むものが、
放置すると 張り替え・下地補修・全面塗装 のセットになり、
費用は数十万円〜100万円超まで跳ね上がることも。
編集部からのひとこと
塗膜の剥がれは「ただの見た目の問題」ではなく、家の寿命を縮めるサインです。
剥がれを見つけたときこそ、劣化を止められる絶好のタイミング。
特にサイディング住宅は吸水による反りや割れが早いため、早めの点検と補修が建物を守る一番の近道です。
屋根や外壁、雨樋の不調は、早期発見・早期対処がコストを抑える鍵です。
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