〜プロが教えるお役立ちコラム〜
外壁より外側に伸びた屋根の裏側部分に貼られている板のこと。
軒先を下から見上げたときに見える “天井” のような部分です。
軒天(のきてん)の主な役割
① 雨風の吹き込みを防ぐ
屋根裏(小屋裏)に直接雨が入り込まないようにする防水バリア。
② 火災時の延焼を防ぐ
軒天材には不燃材が使われることが多く、屋根裏への延焼を遅らせる役割を持つ。
③ 外観を美しく仕上げる
構造材や垂木がむき出しにならず、住宅の見た目が整う。
軒天が壊れたときに起こるデメリット
① 雨水が屋根裏に侵入し、構造材が腐る
軒天が破れていると、横殴りの雨や雪が屋根裏に直接入り、
野地板・垂木・梁の腐食やカビ に繋がる。
② 小動物(ハチ・鳥・ネズミ)が侵入しやすくなる
軒天の穴は格好の侵入口。
巣をつくられたり、糞尿被害・断熱材の食害など二次被害が起きやすい。
③ 外壁や屋根の雨漏りリスクが上がる
軒天が破れているということは、たいてい内部で湿気がこもる構造になっている。
その結果、
- 内部の結露
- 付帯部の腐食
- 防水シートの劣化
などが進行し、雨漏りリスクが上昇。
④ 火災時に延焼が早くなる
軒天が欠損していると、火が直接屋根裏へ回りやすく、
火災被害が拡大しやすい。
⑤ 美観が大きく損なわれる
破れ・たわみ・シミは建物の老朽感を一気に強く見せてしまう。
なぜ壊れるのか?
- 雨漏りや結露による 下地の腐食
- 軒先からの吹き込み
- 小動物による食害
- 台風・暴風による破損
- 経年劣化(10〜20年での剥がれ・たわみ)
軒天が壊れているときは、軒天だけでなく屋根・外壁のどこかに原因が潜んでいる場合が多いのが特徴。
対策方法
● 表面だけの破損
→ 部分張り替え でOK
● 下地が腐っている
→ 下地補修+軒天張り替え
● 外壁・屋根からの雨漏りが原因
→ 原因箇所の防水補修が必須
編集部からのひとこと
軒天の破損は “小さな異変” に見えて、実は屋根・外壁全体の健康状態を映すサインです。
特に北陸のような湿気・積雪の多い地域では、早めの点検が建物寿命を大きく左右します。
「軒天の傷み=家全体のメンテナンス時期」くらいに考えると間違いありません。
屋根や外壁、雨どいの不調は、早期発見・早期対処がコストを抑える鍵です。
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