〜プロが教えるお役立ちコラム〜
金属屋根の裏側に断熱材を一体成形した屋根材。
断熱・防露・遮音性能を高められるため人気ですが、構造ゆえの弱点もあります。
以下、解説していきます。
メリット
① 断熱性能が高く、室内の暑さを軽減
金属屋根の弱点である熱伝導を大幅に抑制。
② 結露しにくい
屋根裏の湿気が金属面で結露するのを緩和。
③ 雨音を軽減
断熱材が振動を吸収し、生活音が静かになる。
④ 工期が短い
断熱材一体型で施工がスピーディー。
デメリット
① 豪雪地域には不向き(重要)
断熱材付き屋根材は「しならない構造」のため、
豪雪での荷重・凍結・雪下ろし時の衝撃が集中しやすく、
通常のガルバリウムより破損リスクが高い。
② 通常のガルバリウムより耐久性が弱い理由
- 断熱材との一体構造は、金属板単体より 応力逃げが少ないため
- 積雪や熱膨張の動きに追従しづらく、重なり部分やビス周りに負担がかかるため
- 雹や衝撃が加わると凹みや破損が起きやすいため
- 屋根材自体の厚みがあるぶん、納まり部に負荷が偏りやすいため
一般的に、
「耐久性は、通常のガルバリウム屋根 > 断熱材付き屋根材」
となるケースが多いです。
③ 価格が高い
材料費・製造工程が上がるため割高。
④ 部分補修が難しい
一体型構造ゆえに、劣化部分だけの交換がしづらい。
豪雪地域での代替案
積雪のある地域では、以下がより適しています。
- 積雪荷重に強いガルバリウム鋼板の縦平葺き
- 既存スレート屋根+石粒付きガルバリウム鋼板の屋根重ね葺き
積雪量・地域の気候に合わせた選定が必須です。
編集部からのひとこと
断熱材付き屋根材は「快適性」を重視する家には向いていますが、
北陸のように雪が降り、気温差が大きい地域では、
耐久性の観点から通常のガルバリウム屋根のほうが長持ちするケースが多い のが現実です。
見た目やカタログ性能だけで選ぶのではなく、
“その地域の気候に合うかどうか”
ここを最優先で判断することが、後悔しない屋根リフォームのコツです。
屋根や外壁、雨樋の不調は、早期発見・早期対処がコストを抑える鍵です。
金沢市・石川県を中心に対応しているホクリクルーフでは、
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