〜プロが教えるお役立ちコラム〜
結論から言うと、
昔の瓦屋根には、“今のようなアスファルトルーフィングが入っていない” ことが多いのは事実です。
ただし、これは“全く何もない”という意味ではなく、
時代ごとに使われていた下葺き材が違うというのが正しい理解です。
昔の瓦屋根にルーフィングが無いと言われる理由
現代の防水ルーフィング(アスファルト系)が普及したのは昭和後期以降だから。
今当たり前になっている、
アスファルトルーフィング 23kg、ゴムアス、改質アスなどは
昭和40〜50年代頃から本格的に普及。
それ以前では、まったく別の下葺き材が使われていました。
昔の瓦屋根で使われていた下葺き材の種類
土葺き(つちぶき)工法
最も古い工法。
瓦の下にルーフィングの代わりに**大量の土(葺き土)**を敷き詰める方法。
● 雨を土が吸い、徐々に外へ排出して乾く
● 重量は非常に重い
● 現代の防水紙とは全く異なる性能
→ “ルーフィングが無い”と言われる最大の理由がこれ。
木摺り板(こずりいた)+杉皮(すぎかわ)
土葺きより新しいが、まだ古い時代の工法。
● 下地として木の細板を張る
● その上に杉の皮を敷く
● 防水紙ではなく“防水材としての自然素材”
→ 厳密に言えば“下葺き材はある”が、
現代ルーフィングとは性能が全く違う。
防水紙(フェルト系)が普及し始めた時代
昭和30〜40年代頃。
まだ現代のアスファルトルーフィングとは性能が弱く、
寿命も短いものが多かった。
昔の瓦屋根にルーフィングが無いとどうなる?
長年で葺き土が締まり、水の抜けが悪くなる
→ 雨水を抱え込み、屋根裏への雨漏りリスク上昇
土・杉皮・古いフェルトが劣化して穴あき
→ 局所的な漏水が起こる
リフォーム時のポイント
瓦屋根の点検で
「ルーフィングが無かった」=すぐ危険
ではなく
“時代に合った工法だった”
というだけです。
ただし、現代基準で見ると防水性能は弱いので、リフォーム時には:
✔ 新しいルーフィングを葺く(改質アス/ゴムアス推奨)
✔ 必要に応じて瓦 → ガルバリウム鋼板など軽量屋根に変更
などが一般的。
編集部からのひとこと
昔の瓦屋根には
現代のようなルーフィングが使われていなかったことが多い。
ただし、
● 全く下葺き材が無いわけではなく、
● 土・杉皮・古いフェルトなど、時代に応じた材料が使われていた
というのが正しい理解です。
屋根や外壁、雨どいの不調は、早期発見・早期対処がコストを抑える鍵です。
金沢市・石川県を中心に対応しているホクリクルーフでは、
無料の診断・お見積りで、最適な工法と費用を丁寧にご提案いたします。
「外壁塗装」「外壁サイディング」「屋根塗装」「屋根リフォーム」「雨漏り診断」「雨樋修繕」など、
お住まいの状態が気になる方は、ぜひ各リンクから詳細をご確認ください。
地域密着だからこそできる、迅速・丁寧な対応をお約束します。


