〜プロが教えるお役立ちコラム〜
家づくりやリフォームで大切なのは、“見た目のデザイン”と“構造の合理性”のバランスです。
実は、雨漏りしにくい家には共通する「構造上の工夫」があります。
ここでは、雨漏りリスクを最小限に抑える構造の特徴を3つ紹介します。
1.シンプルな屋根形状
切妻(きりづま)屋根や片流れ屋根など、雨水がスムーズに流れるシンプルな形は、最も雨漏りに強い構造です。
谷(たに)や入り組んだ部分が少ないため、雨水が溜まる・逆流するリスクが低く、板金やコーキングの劣化箇所も少なく済みます。
ポイント:
- 水の流れを最短距離に設計できる
- 雨仕舞いの施工が簡潔で精度が高い
- メンテナンス費用が抑えやすい
デザインよりも機能性を重視した“直線的な屋根”こそ、長持ちする家の第一歩です。
2.十分な軒の出と庇(ひさし)のある構造
軒(のき)や庇は、外壁や窓を雨から守る天然のバリアです。
最近はデザイン性を重視して軒を短くする家も多いですが、北陸などの多雨・多雪地域では、軒の出が長いほど外壁の劣化を防ぎやすくなります。
ポイント:
- 外壁の雨染みや凍害を軽減
- 窓周りのシーリング劣化を抑制
- 雨だれによる美観低下を防止
軒の出は「300〜600mm」が理想。
適切なバランスで設計すれば、見た目を損なわずに防水性を高められます。
3.通気層と防水層の“二重構造”
現代の防水設計では、「通気層」と「防水層」の両立が重要です。
屋根や外壁の裏側に通気層を設けることで、湿気を逃がしつつ、万一の浸水も内部に到達しない構造が作れます。
ポイント:
- 結露や湿気による構造材の腐食を防ぐ
- 透湿防水シート+通気胴縁の採用が有効
- 屋根カバー工法や金属外壁でも対応可能
特に、北陸地方のように寒暖差が大きく湿気の多い地域では、“通気×防水”のW構造が建物寿命を左右します。
編集部からのひとこと
「雨漏りを防ぐ家」は、実は「水を入れない家ではなく、水が入っても抜ける家です」
デザイン性やコストだけでなく、「水の流れ」「通気」「メンテナンス性」を考えた構造設計こそ、
長く安心して住める住まいづくりの基本です。
屋根や外壁の不調は、早期発見・早期対処がコストを抑える鍵です。
金沢市・石川県を中心に対応しているホクリクルーフでは、
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