〜プロが教えるお役立ちコラム〜
「カラーベスト」とは、ケイミュー株式会社(旧クボタ)のスレート屋根材のブランド名ですが、一般的には「スレート屋根=カラーベスト」として知られています。
これは、セメントと繊維材料を混ぜて板状に成型した薄い屋根材です。
軽量・低コスト・施工性の高さから、現在も戸建住宅で最も採用されている屋根材の一つです。
カラーベスト(スレート)屋根の構造(仕組み)
主に以下の4層構造です:
- カラーベスト(スレート材)
板状の屋根材で、重ね貼りによって雨を流す構造。
素材自体に防水性はなく、あくまで「水を流す道」を作る役割。 - ルーフィング(防水シート)
屋根の本当の防水層。
雨水がスレート材の裏に回っても、このシートで二次防水。 - 野地板(構造用合板)
屋根材やルーフィングを支える下地。 - 垂木や屋根下地構造材
屋根全体の骨組み部分です。
カラーベスト屋根のメリット
項目 | 内容 |
---|---|
✅ 軽量 | 約20kg/㎡で、地震対策にも有利 |
✅ コスパ | 初期費用が比較的安い |
✅ デザイン性 | シンプルでシャープな外観に |
✅ 施工性 | 施工しやすく、工期も短め |
注意点・デメリット
デメリット | 内容 |
---|---|
❌ 吸水性 | 材質がセメント系のため、塗装が劣化すると水を吸ってしまう |
❌ 定期メンテナンス必要 | 塗装の再施工が10〜15年ごとに必要 |
❌ 割れやすい | 人が乗ると割れることもあるため、注意が必要 |
補足:アスベスト入りスレートに注意
2004年以前のスレート材にはアスベスト(石綿)が含まれていた可能性があります。
解体・リフォーム時は適切な調査と処理が必要です。
編集部からのひとこと
「シンプルで頼れるけど、意外と繊細!? それがカラーベスト屋根。」
普及率は高く、多くの住宅に採用されてきた実績ある屋根材ですが、
本来の防水はルーフィング頼み。
つまり「見た目より中身が肝心!」です。
北陸や金沢のような多湿で降雪の多い地域では、ルーフィングの劣化や棟部分のすき間からの雨漏りに注意し、定期点検と塗装メンテナンスがカギになります。
屋根や外壁の不調は、早期発見・早期対処がコストを抑える鍵です。
金沢市・石川県を中心に対応しているホクリクルーフでは、
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