〜プロが教えるお役立ちコラム〜
下塗り剤「フィラー(Filler)」は、モルタルやコンクリートなどの劣化・凹凸がある下地に最適な下塗り材です。
単なる密着ではなく「表面の補修や平滑化」に役立つため、外壁塗装では非常に重要な役割を担います。
フィラーとは?
フィラーは、ひび割れ(ヘアクラック)や凸凹のある下地に塗ることで、
- 表面をなめらかに整える
- クラックを埋める
- 上塗り塗料との密着性を高める
といった効果を発揮する、下塗り用の厚付けタイプの下地調整材です。
フィラーの主なメリット
メリット | 解説 |
---|---|
① 下地のクラックを埋められる | 特にヘアクラック(0.3mm未満)に有効で、補修と塗装が同時に可能。 |
② 表面を平滑にできる | モルタルや古い外壁の凹凸を整えて、仕上がりを美しくできる。 |
③ 密着性の向上 | 上塗り塗料との接着性を高め、剥がれを防止。 |
④ 弾性があり追従性に優れる(弾性フィラー) | 外壁の伸縮に追従するため、再びクラックが入りにくい。 |
⑤ 吸い込みムラを防ぐ | 吸収が激しいモルタル壁でも、ムラのない発色を実現。 |
フィラーの主なデメリット・注意点
デメリット | 解説 |
---|---|
① 金属やツルツル下地には不向き | 密着性が弱くなるので、サイディングや鉄部には使えない。 |
② 厚塗りしすぎると割れることも | 厚塗りしすぎると「乾燥後に割れる」「膨れる」原因に。適切な厚みが重要。 |
③ 乾燥時間が長め | フィラーは乾燥に時間がかかりやすく、施工効率が落ちることも。天候に左右される。 |
④ 材料自体が重い(施工に負担) | 特にローラー施工では重く、職人の技術も問われる。 |
⑤ 施工ミスが仕上がりに直結 | 表面の仕上がりに直に影響するため、慣れた職人でないと塗りムラが出やすい。 |
フィラーの種類と特徴
種類 | 特徴・用途 |
---|---|
アクリル系フィラー | 一般的な住宅外壁に幅広く使用。モルタルやALC下地に対応。 |
微弾性フィラー | 弾性があり、細かい動きにも追従。クラック予防に効果的。 |
厚付けタイプ | 下地が大きく荒れている場合に。しっかり補修・平滑仕上げ用。 |
フィラーとシーラーの違い
項目 | シーラー | フィラー |
---|---|---|
役割 | 吸い込み防止・密着性アップ | クラック補修・凹凸調整 |
塗布量 | 薄塗り | 厚塗り |
適用下地 | ほぼすべて | モルタル・コンクリートなど凹凸あるもの |
塗装後 | 透明または薄膜 | 白く厚みのある塗膜 |
編集部からのひとこと
外壁のクラック、放っておいていいんですか?
見た目だけでなく、雨水の侵入リスクにも直結します!
フィラーは、見えない壁の傷みをしっかり整えてくれる“お肌の下地クリーム”みたいな存在。
適材適所の下地処理で、10年後の美しさが変わります!
無料点検でお宅の外壁、健康診断してみませんか?👀🏠
ホクリクルーフでは無料診断・無料お見積りを承っております。
外壁塗装、外壁重ね張り工事・屋根塗装、屋根リフォーム、雨漏り診断、雨樋工事など、
それぞれのリンクからご確認いただけます。
